名古屋港は、自動車、工作機械、航空宇宙産業など、世界的なものづくり産業が集積する中部圏を背後地に抱え、今日では我が国を代表する国際貿易港に成長しております。 当社は、前身である財団法人名古屋フェリー埠頭公社の時代を含め、50年以上にわたり、名古屋港のコンテナターミナルやフェリーターミナルの整備・管理運営を通じて地域経済発展の一翼を担ってまいりました。 平成29年には、国際コンテナ戦略港湾政策のもと、伊勢湾を一元的に管理運営する主体として、名古屋四日市国際港湾株式会社が設立され、以降は、同社と連携してコンテナターミナルの管理運営を担ってまいりました。 一方、近年、名古屋港を取り巻く環境が大きく変化する中、お客様の多様なニーズや環境変化に対し、迅速かつ柔軟な対応が可能となるよう、当社は、港湾管理者である名古屋港管理組合、名古屋四日市国際港湾株式会社と三位一体で、港湾の管理運営の効率化に向けた検討を進めてまいりました。 その結果、令和7年度から当社は、引き続きフェリーターミナルの管理運営を行いつつ、これまで名古屋港管理組合が直接行っていた在来埠頭関連の港湾施設を、指定管理者として管理運営していくこととなりました。また、コンテナターミナル利用者との窓口業務や現場の調整業務については名古屋四日市国際港湾株式会社に集約し、当社はコンテナターミナル施設の所有等により連携していくこととなりました。 当社は、これまで培ってきた知識や経験、ノウハウを最大限に活かしながら、お客様への一層のサービス向上及びコスト低減に努めてまいります。 また、国や港湾管理者、港湾関係者、地元経済界の皆様方と連携しながら、港湾を取り巻く様々な課題にも臨機に対応するとともに、お客様にとって利便性と生産性の高い港づくりと地域経済の発展に積極的に貢献してまいります。 引き続き、皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。
名古屋港埠頭株式会社
代表取締役社長
河合 伸和